クリスマスといえば、
イルミネーションが街を彩り、
ヨーロッパはどこでも
クリスマスマーケットで賑わう。
広場の中央には、
巨大なクリスマスツリーが出現し、
イルミネーションで飾られた店が夜を彩る。
最近は日本でも
クリスマスマーケットが賑わっている。
東京に訪れたときも
日比谷公園では、
クリスマスマーケットが軒を並べ、
眼の前の帝国ホテルでは
恒例のクリスマスツリーが、
玄関前を華やかに彩っていた。
街を煌びやかに飾るイルミネーションは
心を灯す光。
艶やかに、華やかに、
冬の夜を彩る光の演舞です。
3回目のオーストラリアは
再会の旅――。
長女が中学生の時に
ホームステイでお世話した高校生がいて、
長女が交換留学生として
ホームステイでお世話になった家がある。
その家を訪ねて
メルボルンに旅立ちました。
今までとは違う旅、
出会いの旅でした。
このときは自由のきくツアーで、
3日間のフリータイムのうち
一日は彼女の家族とドライブし、
もう一日はメルボルン郊外にある
彼女の家を訪ねました。
長女が高校1年生のときでした。
日本は寒い冬。
木枯しの吹く成田を飛び立って
機上の人に。
タラップを降りた所はメルボルン。
日本とは真逆の季節の、
夏のメルボルンのはずでしたが、
飛行場に降りた途端、
風はヒューヒュー吹いて、
夏だというのに
ジャンバーを着ている人もいる。
メルボルンは寒かった!
暑いオーストラリアを期待したのに
少々当て外れ。
とは言うものの、
その数日前のクリスマスには
40度もあって
酷暑の夏を迎えていたらしい。
訪ねたのはクラクネル家、
ホテルのロビーで待ち合わせ。
先方はご夫妻と妹、
そして日本語の堪能な
彼女の友人の4人でした。
欧米流の挨拶では
親しい間ではキスしたり、
ハグをするのが礼儀ですが、
初対面の僕たちにそれはない。
けれど長女だけはいきなりハグされて
少々とまどっていた。
何はともあれ、
挨拶を交わして市内見物。
メルボルンはシドニーより
50年ほど歴史が浅い。
けれど街並みはイギリス風の風格があり、
古さと重厚さを感じます。
街中にはトラムが縦横に走り、
観光用の馬車がテクテクと歩いていました。
2日目。
グレート・オーシャン・ロードを走った。
ここは日本人には知名度は低い。
しかも観光ポイントは、
メルボルンから300kmあって
海岸沿いをひた走る。
そしてその目的地に彼女がいる。
自家用車2台に分乗して
往復600kmの小旅行に案内してくれた。
車はブルーバードにカローラ。
ほとんどポンコツ!
オーストラリアでは車は高く、
なかなか新車は買えない。
殆どは日本車で、
その当時、7割は日本車だと話していた。
オーストラリアの道路は走りやすい。
人口300万とは言っても、
日本に比べれば
交通渋滞はたいしたものではないし、
交通規則は日本と同じ。
制限速度も街中はともかく
殆どが80kmから100kmと緩い。
しかし交通違反の罰則金は、
日本よりもはるかに高く、
守れるルールを作って
違反すれば厳しくが、
この国のモットーだと話していた。
グレート・オーシャン・ロードの景観は、
日本の見慣れた景色とは別世界。
切り立った岸壁に
コバルトブルーの澄んだ海。
茶褐色の岸壁に刻まれた年輪に
46億年の地球の歴史の重みを
感じさせました。

彼女がいるポートキャンベルは、
海辺の小さな町。
その町の教会で
ビーチミッションをしていた。
日本でいう海の家で、
彼女との再会は3年振りとは言うものの、
それほど劇的ではなかった。
ハーイ!と言いながら
ニコニコして出迎えてくれた。
愛想のいい笑顔は以前と変わらない。
風の吹く海岸で
ファーストフードで買ったハンバーガーを
一緒に頬張った。
彼女はとても忙しいらしく、
会えたのは1時間ほどでした。
2018.3.19、