冬は足早にやって来る。
そして間もなくクリスマス。
クリスチャンでもないのに、
なぜクリスマスなの?
と思うこともありましたが、
今では日本人は、
ハロウィンさえ取り込んでいる。
ハロウィンは古代ケルト人の
秋の収穫祭が起源とされ、
悪霊を追い払う行事。
なんでそれでハロウィンなのかなぁ
とも思いますが、
クリスマスにせよ、
バレンタインデーにせよ、
日本人は商魂逞しく取り入れて、
みんなで楽しんじゃえ!
ということなんでしょうねぇ。
そんなわけで
東京の街を歩けば、
ジングルベルや
クリスマスソングが流れて
年末商戦がスタートし、
気忙しい季節とともに
懐かしい思い出が蘇る。
子供の頃の思い出といえば、
クリスマスや正月を迎える今頃の季節。
そんなこともあって
子供たちがクリスマスの思い出を
披露したことがありました。
クリスマス・イヴと言えば、
愉しい思い出がいっぱい。
とりわけ子供にとって、
イヴの夜は指折り数えて待ちわびる日。
お目当てはサンタの贈り物。
我が家の子供たちも、
その夜は興奮して
なかなか寝つかれなかった、
と話していましたが、
長男は小学4年生まで
サンタクロースを信じていました。
しかし長女は、
サンタはお父さんと
お母さんだって知ってたよ――、
と醒めた話を披露し、
その一方でサンタを信じる長男は、
朝、目が醒めて、
ベッドの横に何もないことがあって、
それに大ショック!
どうしてサンタがこないんだ!?
と本当に悲しい思いをしたことが
あるんだそうな。
プレゼントの準備は
大体はママサンタの役目。
ねぇなにがほしいのかなぁ、
と探りを入れても、
ナイショ、ナイショで、
なにが欲しいのかわからず、
アトで、となってしまった。
そんなことを知らない長男は健気にも、
ボクにはサンタさんが来ない!!
と大いに嘆き悲しんだという。
しかし長女は、
弟の純粋な夢を壊しちゃいけない、
と思ったのか、
クリスマスの真実は明かしませんでした。
1、2年後のクリスマスのこと。
例によって
サンタを待ちわびる長男。
そしてサンタは、
二人の枕元にプレゼントを置きましたが、
長男はその夜、
枕元で音がするのに気が付いて、
あれっ、と思い、
パパだ!と思ったそうだ。
長女は長女で、
パパサンタが来た!と思ったそうですが、
薄目をあけて、
サンタの仕事ぶりをしっかりと観察。
翌朝、贈り物を見て喜ぶ弟に、
サンタは本当は、
お父さんとお母さんなんだよ――、
と話してしまいました。
幼い子供の夢を叶えようと
夜中に奮闘する
ひと夜限りのサンタ稼業ですが、
その役目を終えて
翌年からプレゼントの希望は
事前公開制度に踏み切られて、
サンタ稼業がほんのちょっぴり
楽になりました、とさ。
以前、新聞で、
小学6年生が、
どれ位サンタを信じているか、
とのアンケートの結果が載っていました。
おおよそ15%。
それが多いかどうかわかりませんが、
サンタはやっぱり
子供たちの夢でありたい。
誰でもサンタを信じる子供時代があり、
枕元の靴下を見ながら、
これは大きい方がいいよね、
その方がいっぱいもらえるよね、
と話したものでした。
学校で友達から、
サンタはお父さんなんだぞと言われて、
それを母親に話すと、
サンタさんも
一度にたくさんの子供に
贈り物をするのは大変でしょう。
だから、サンタさんに頼まれたの
と話していました。
こんな話もあります。
サンタなんていないよ、
という友達の声にその母親は、
サンタさんはね、
それを信じる人の所にだけ来るの。
と話したそうですが、
サンタは信じる人の所にだけやってくる、
という話には思わず、
そうそう!
と頷いてしまいそうです。
信じる心にサンタは棲んでいる・・・?
そうなんだよなぁ。
2018.12.19