7年前の11月、
名古屋で結婚式がありました。
結婚式に招待してくれたのは、
子供たちが小さいころ、
ある活動を通じて知りあった家族で
ご主人は当時、
大手損保に勤務し、
いわゆる転勤族。
最初の赴任先である九州を起点に、
関西や信越、
そして我々の住むこの地に赴任して
知り合うことになりました。
ご主人は仕事優先で帰宅も遅い。
見知らぬ土地で、
奥さんは娘二人とともに
新たな赴任地で
新たな繋がりを求めて
娘二人をこの団体に参加させ、
それを通じて出逢いました。
その後、地元に住んで
家族ぐるみの付き合いが続きましたが、
3年ほど後に九州へ転勤。
しかしその後も交流は続いて、
転勤後20年を経て
8年ほど前から子供たちの結婚が続く。
そのたびに京都へ、名古屋へ、
そして東京へと、
家族全員を結婚式に招き、
招かれて、
そのたびに再会して、
旧交を温めてきました。
付記した手紙は、
彼らの娘さんのひとりに
懐かしい日々を思い返して
祝福の手紙を送ったものです。
2018.11.5
***
Yちゃんへ
Yちゃん、ご結婚おめでとう。
お母さんの足もとで纏わりついて遊んでいた
あのYちゃんが、
もうそんな年頃になったんだね。
Yちゃんのご家族が九州に引越ししたのは、
もう15年以上前になるだろうか。
思い返せば、
私たち家族が一緒に過ごしたのは、
たった3年ほどのことで
けれどその3年はとても濃密で
生涯、忘れることのない
大切な思い出になりました。
Yちゃんのご家族とは
裏磐梯に一緒にキャンプに行って、
星空のもとで
夜遅くまで語り楽しく過ごしました。
キャンプ場には、
それこそたくさんのテントが、
肩を寄せ合うように並んで、
ランプの灯りが
不思議な余韻を醸し出していました。
あの夜の満天の星空、
今でも懐かしく思い出しますよ。
Yちゃんは食事の支度をして、
バーベキューを頬張りながら
笑って、遊んで、愉しそうにしていましたね。
あの頃、我が家の二人の子供は、
お二人にとても仲良くしてもらって
兄弟以上のお付き合いをさせてもらいました。
そして会えば今でも、
以前のように親しくして戴いて、
友達っていいもんだなと思っています。
これからもよき友人でいてください。
結婚式での、
Yちゃんのウェディング姿、
素敵でしたよ。
嬉しそうなYちゃんの笑顔が、
とてもまぶしく見えました。
教会のチャペルで、
Yちゃんのウェディングドレスの
ベールをあげるお母さまの姿が、
心なしか緊張して、
その姿に娘の幸せを願う母の想いが
重なって見えました。
そしてお父さまの、
Yちゃんの腕を抱いてバージンロードを歩く、
緊張した姿が印象的でした。
披露宴での趣向を凝らした色々な仕掛けは
お姉さん譲り、
Y子ちゃんのアイデアが一杯引き継がれて
心に残る結婚式でした。
その中でもとりわけ
Yちゃんのご両親へのご挨拶は、
深く心に滲みました。
Yちゃんは手紙を読みはじめた、
そのときから、
すっかり涙目で、
すぐ横でY子ちゃんは、
ハンカチでしきりに涙をぬぐっているし、
Mは正面の席でぼろぼろ涙を流し、
周りをみてもみんな、
眼にいっぱい涙をためている。
私は、平気な顔をしていたね、
といわれたけど、
決してそんなことはありませんでした。
心の中はぐすんとして、
すっかり涙でぬれていました。
いろいろな思い出が蘇って、
いろいろな想いがよぎって、
感動のあふれる瞬間でした。
心を込めたYちゃんのメッセージ、
ご両親にもしっかり届いたと思います。
これからはYちゃんの世代です。
ご両親は子育てという
大きなひと仕事を終えましたが、
それを次の代に引き継いでいくのは、
Yちゃんたちです。
お母さんに教えられたこと、
お父さんの背中を見ながら学んだこと、
そんなものを心に刻んで
これからの道をしっかり歩いてください。
Yちゃん、
思い出に残る
素敵な結婚式をありがとう。
MS君はきっと、
Yちゃんを大切にしてくれる人です。
結婚式で、そして次の日に、
いろいろお世話をして戴いて、
それをしっかり目にとめてきました。
Yちゃん、
いつまでもおしあわせに。
そして、
旦那さんのMS君とともに
温かい家庭を築いてください。
**のおじちゃんより。