◆5月22日(金)
/ロンドン
翌日はロンドン泊。
市内のレストランで夕食後、
ホテルへ向かう。
この日のホテルは、
世界遺産のロンドン塔からも近い。
夜が更けるのが遅いヨーロッパでも、
どっぷりと日が沈む頃だった。
エジンバラから
全てのルートを走り切った
バスの運転手さんは、
この日が最後。
翌日はエジンバラまでバスを走らせる。
北へ北へと800kmの道を戻る。
そんな緊張がほどける瞬間だったのか、
魔がさしたのか、
これまで運転技術を余すことなく
見せてくれた運転手さんだったが、
ホテルの前でバックするとき、
歩道との境のポールに衝突、
倒してしまった。
運転手さんはバスの傷をチェックし、
さほど傷がないことで安心したのか、
両手を広げて、
まっいいか!といった感じで
そのまま走り去った。
あとはロンドン市民が税金で直すのだろう。
運転手さんとの最後のお別れ。
さすがにハグはしなかったが、
バスから最後に降りて、
右手に5ポンド紙幣を握り締め、
握手を交わす瞬間に
さりげなく相手の手の中に押し込んだ。
それが運転手さんにチップを渡す、
上手な作法ですよ、
と添乗員さんに教えてもらったことがある。
5日間のご苦労さまに応えて
感謝のチップを贈りました。
フロント前は広いロビー。
正面ドアの前では、
イギリス風の広縁の黒い帽子に、
制服を着たドアマンが
お客さんを出迎えている。
うやうやしくお辞儀をして、
タクシーのドアに手をかける。
ホテルから歩いてすぐ前に
ライトアップされたロンドン塔や
ロンドン橋を見ることができる。
荷解きはほどほどにして
夜の街へ繰り出す。
ほろ酔い気分の人が千鳥足で歩き、
観光客がカメラ片手に
ロンドン塔を写真におさめていました。


◇チェルシーフラワーショー
翌日の市内観光の手始めは、
チェルシーフラワーショー。
このショーは、
このツアー限定のプラン。
日本では全くと言っていいほど
知られてはいないが、
イギリスでは超有名なショーらしい。
1週間ほどの短い期間ですが、
ショーの前の数日、
そして当日には、
BBCというイギリスの国営放送で
ショーの見所を紹介するという。
王室の方々もご覧になり、
初日はエリザベス女王も来場された。
世界一の花のショー。
世界中からやって来て、
花の展示の技を競う。

このショーには、
石原和幸さんという
日本人の庭師さんも参加し、
前年に続いて栄えある特別賞を受賞した。
3年ほど前ですが、
テレビでも紹介されていた。
ともあれその日、
彼の展示場にも足を運んだ。
和風の贅を凝らした庭園に、
日本人らしい和の庭園を演出していた。
イギリス人にとって日本庭園は珍しく、
新鮮に映るのだろう。
会場いっぱいに
花のショーが繰り広げられ、
チケットは早々に売り切れ。
会場の外にはダフ屋も出没して、
このショーを一目見ようと、
イギリス国内だけでなく
ヨーロッパ中からやってくる。
庭作りが好きなイギリス人。
これを見ながら
自宅の庭をイメージして
創造力を膨らませるのだろう。

◇ロンドン市内観光
その後は市内観光。
バッキンガム宮殿前は、
怒涛のような人波で、
ロンドン市内は、
どこもかしこも交通渋滞。
大英博物館までの道も思うようにならない。
やっとのことで到着して
ガイドさんが展示物の紹介をこなしていた。
さすがはプロ。
立て板に水を流すような
見事な解説で古代文明を紹介。
エジプトや、ギリシャ、メソポタミアなど、
大きな展示物を前に
歴史の流れを解説していました。



2018.10.24