メルボルン3日目。
ご主人は銀行へ出勤し、
5時ちょうどにホテルに迎えに来た。
彼が勤める銀行はメルボルン市内。
迎えに来たときは、
日本のお堅い銀行員のイメージからほど遠い
スニーカーにバックパックという軽装。
毎日、こんな格好で出勤しているらしい。
電車に乗って約50分。
メルボルン市内を走り抜いて、
小さな田舎駅が彼の住んでいる町。
駅から車で数分ほど走り、
住宅街の一角に彼の家がある。
平屋の小奇麗なレンガ造りで、
外国人の家に案内されるのは初めて。
それほど広くはないが、
庭は塀で仕切られ
デッキにはバーベキュウの道具があった。
夕食を終える頃に
三々五々人が集まり、
やがて15人ほどになった。
これがクラクネル家のビッグファミリー。
個人の生活を大切にするとともに
家族の結びつきも大事にする。
これが彼らの流儀なのだろう。
何かあるとこうして近隣の家族が集まり、
歓待し、歓談し、楽しく過す。
甥や姪がとにかく可愛い。
cuteで、sweetで、
しゃぶしゃぶにあえにら、
っていう感じ。
帰りに近くの
クリスマスデコレーションを見に行った。
水着姿のサンタはいなかったが、
家々を飾るイルミネーションは
見事というか、
ディズニーランドに迷い込んだような
煌びやかな世界だった。
これぞ欧米流のクリスマス!
教会の礼拝を欠かさない人も、
クリスマスイルミネーションは欠かせない。
この夜でクラクネル家とはお別れだったが、
普通の観光旅行ではない
思い出の旅ができたように思う。

その後、シドニー滞在3日間
翌日の夜、シドニー湾クルーズに出かけた。
シドニー桟橋から出発する船で食事付。
夜景を眺めながらの
浪漫あふれるクルーズでした。
夏とはいえ少し涼しく、
夕暮れどきの桟橋は
舟に乗り込む長蛇の列で賑わっていました。
乗舟すると席に案内され、
食事をして、ワインを飲んで、
ほろ酔い加減の心地よい気分になった頃に、
デッキに舞い込む。
オーストラリアも日没が遅い。
陽が傾いたのは8時頃だったと思う。
湾内の涼しい風が頬を撫で、
舟から望む夜景は、
色とりどりのイルミネーションで輝いていた。
湾内を往復し、
貝殻を重ね合わせたオペラハウスが見え、
目を移せばシドニーブリッジが聳えている。
至福の瞬間――
シドニーの美しい夜景を見ながら、
幸せな気分に浸りました。


印象的だったのは
シドニー名物の大晦日の花火でした。
9時と12時の2度打上げられ、
2回目はカウントダウンの花火。
僕らはホテルを抜け出して
花火の見える広場に繰り出す。
12時の時報を合図に
シドニーブリッジに仕掛けた花火が
一斉に点火し、
空にも華々しく花火が打上げられた。
見応えのある花火でした。
欧米ではカウントダウンの瞬間、
誰とキスしてもよいと聞かされていたが、
残念ながら
期待していたキスの嵐はありませんでした。
2018.3.21